海外市場への進出を計画している企業にとって、SEO対策は欠かせないものといえるでしょう。しかし、日本国内のSEOと海外SEOでは、対策方法が根本的に異なります。文化の違い、現地の検索エンジンの特性、ユーザーの検索意図など、多岐にわたる要素を考慮しなければなりません。
本記事では、主に北米をメインとした海外と国内のSEOの違いから具体的な対策手順、おすすめツール、よくある疑問まで、実践的なノウハウをまとめて解説します。
海外SEOの基本

海外SEOとは何か、そしてなぜ今取り組む必要があるのかを理解することが、グローバルな施策の第一歩です。まずは基本的な考え方と、自社にとっての必要性を整理してみましょう。
海外SEOとは
海外SEOとは、海外で検索が行われた際に自社のWebサイトを検索結果の上位に表示させるための施策です。
基本的に外国語(英語など)での対応が求められます。英語圏のユーザーが特定のキーワードで検索したときに自社サイトが上位に表示されるよう戦略を立て、外国語でのコンテンツ作成や現地の検索エンジンのアルゴリズムに合わせた最適化を行います。
特に北米市場では、インターネット上の英語コンテンツは日本語の約16倍にのぼるとも言われています(W3Techs調査)。検索上位に表示されなければ存在すら認知されないのが現実であり、海外SEO対策は企業のグローバル展開における必須戦略といえるでしょう。
海外SEOの重要性
海外SEOに取り組むことで、国内市場では得られない新たな顧客層を開拓することができます。
海外SEOは費用対効果の高いマーケティング手法であり、戦略がうまくいけば継続的に効果を発揮し、自然検索からのトラフィックを長期的に増加させることができます。
特に以下のようなケースでは、海外SEO対策への取り組みが必要です。
| ケース | 概要 | 海外SEOの役割 |
| ECサイトの展開 | 越境ECで海外へ商品・サービスを販売したい | 検索流入が売上に直結。膨大な競合の中で見つけてもらう導線を確保 |
| BtoB企業の海外開拓 | 新しいビジネスパートナーや調達先・輸出先を探したい | 製造業やIT企業のバイヤーはGoogle検索から調査を開始。SEOが新規開拓の鍵に |
| SaaS・ソフトウェア | 英語圏市場でサービスを普及させたい | 海外競合と対等に戦えるオーガニック流入チャネルを構築 |
| 観光・インバウンド対応 | 訪日外国人に現地から情報を届けたい | 渡航前の情報収集段階からアプローチできる |
日本国内の市場が成熟しつつある今、海外市場への展開は多くの企業にとって成長戦略の柱のひとつとなっています。海外SEOはその取り組みを検索流入の観点から支える、重要な施策です。
海外と日本のSEOの違い

SEOは国によって特徴やアプローチが異なり、それに応じてSEO対策の内容も変わってきます。海外市場をターゲットにする企業は、まず日本と海外の違いを理解してから適切なSEO戦略を立てましょう。
キーワード・検索意図の違い
日本と海外では言語が異なるため、ユーザーが使用する検索キーワードやフレーズも異なります。
日本では「SEO 効果」のように短いキーワードが好まれますが、英語圏では「How effective is SEO for small business」といった長めのフレーズや質問形式のキーワードが多く使用されます。
また、国によって変わる現地特有の言い回しの理解をすることが重要です。
たとえば「スマホケース」を英語に直訳すると「smartphone case」ですが、米国では「phone case」の方が一般的に使われていたり、「お問い合わせ」という表現に対しては、「contact us」「get in touch」「reach out to us」など複数の言い方があります。
このように、日本語からの直訳ではなく、現地ユーザーが実際に使う言葉でキーワードを選ぶことが重要です。
コンテンツ・トレンドの違い
商品のPRスタイルも、日本と海外では大きく異なります。
日本では情報量が多く、信頼性の高いコンテンツが好まれる一方、海外ではビジュアルや動画を多用し、ユーモアやストーリーテリングを重視したコンテンツが人気です。日本人に好まれるようなビジュアルでウェブサイトやチラシを作ると、海外からは見づらさや情報量の多さにつながる場合があります。
特に北米では、「一目で理解できること」や「感情的な共感」が重視される傾向があります。文章を細かく読む前に、写真や動画、キャッチコピーから直感的に興味を持ってもらえるかが重要です。そのため、情報を詰め込みすぎるよりも、伝えたいメッセージを絞り、シンプルで分かりやすく構成することが求められます。
また、北米市場において比較コンテンツもよく使われます。日本では景品表示法により他社製品との直接比較は制限されていますが、北米では「Best software for ~~」「〇〇 vs △△」といった、他者との比較を前面に出したコンテンツが多く、日本とは全く異なる打ち出し方をしていることがわかります。
検索エンジンの違い

検索エンジンも国によって主流となるものが異なります。
日本ではGoogleとYahoo!が主流ですが(Yahoo! JapanはGoogleの検索エンジンを採用)、海外では国ごとに異なる検索エンジンが使われています。

| 地域 | 主流の検索エンジン |
| アメリカ・カナダ・ヨーロッパ | |
| 中国 | Baidu |
| 韓国 | Naver |
| ロシア | Yandex |
これらの検索エンジンはそれぞれ異なるアルゴリズムを持ち、最適化の方法も異なります。
例えば、中国市場を狙う場合はBaiduの最適化ルールに従う必要があり、Googleのノウハウがそのまま通用しません。まずターゲット市場を明確にし、その国で主に使われている検索エンジンを確認することが施策設計の起点となります。
競合環境の違い
海外、特に英語圏の市場では、競合規模が日本と比較にならないほど大きくなります。
英語圏では数百万以上の企業が同じターゲットに向けてSEO施策を行っており、単純に英語に翻訳したキーワード対策だけでは上位表示が難しい状況です。
ドメインパワーの強い大手グローバル企業やメディアが上位を占めているケースも多く、国内SEOの延長線上の施策では太刀打ちできないことがほとんどです。競合分析を徹底し、まず勝ちにいけるニッチなキーワードから戦略的に攻めていくアプローチが求められます。
モバイル利用・検索行動の違い
特に北米市場ではモバイル検索の割合が非常に高く、モバイル対応のサイト設計は必須条件と言えます。また東南アジアや新興国市場ではPC環境が普及しておらず、ほとんどのネット利用がモバイル経由というケースも珍しくありません。また、日本と比べてSiri・Google Assistant・Alexaなどの音声検索の利用率が高く、自然言語・文章形式での検索が普及しており、消費者の検索行動自体にも大きな違いがあります。
そのため、単語ベースのキーワード最適化だけでなく、質問形式や文章ベースで検索意図に応えるコンテンツ設計が求められます。こうした検索行動自体のトレンドの違いを押さえた上でコンテンツを設計することが、今後の海外SEOではより重要になっています。
海外SEOのメリット

ここまで日本と海外SEOとの違いを説明してきましたが、海外SEOへの取り組みには、市場拡大以上の価値があります。新たな市場やユーザーとの接点を持つことで、自社にとって思わぬ恩恵が生まれることもあるからです。
次に、海外SEOの代表的な4つのメリットを解説します。
市場が大きい
海外SEOの最大のメリットは、ターゲット市場が大きいことです。
国内市場に比べて、海外市場は圧倒的に広く、多くの潜在顧客が存在します。英語圏だけでもアメリカ・カナダ・イギリス・オーストラリアなど多くの国々が含まれ、これらの市場にアクセスすることでビジネスの規模を大幅に拡大することができます。
市場規模が大きい分、競合も多いですが、正しい戦略でSEOを継続すれば、国内SEOでは得られない規模の集客と売上が期待できます。
新市場の発掘につながる
海外SEOを行うことで、新たな市場を発見するチャンスが広がります。
特に、日本国内では見込めなかったニッチな市場や需要を海外で見つけることができる可能性があります。たとえば英語でコンテンツを作成したところ、米国だけでなく英語を使うインドやシンガポールからも多くの訪問者が集まった、というケースも実際にあります。
特定の製品やサービスが一部の国や地域で高い需要を持つことが分かれば、その市場に集中してマーケティングを行うことで、効率的にビジネスを拡大することができます。
新たな発見・ノウハウが得られる
海外ユーザーのニーズや価値観に向き合うことで、国内マーケティングでは気づけなかった視点や発見が得られます。
海外ユーザーが自社サービスに対してどのような課題感を持っているか、どのような言葉で検索しているかを分析することで、日本国内向けの訴求や製品開発にも活かせる気づきが生まれることも多いです。
また、英語圏のSEO手法は日本よりも先行して進んでいる部分が多く、海外のSEOトレンドをキャッチアップすることで、国内施策においても先進的な手法をいち早く取り入れることができます。
サイト全体に好影響が期待できる
しっかりと戦略をもとに海外SEOを行うことで、サイト全体の評価に好影響を与えることができます。
特に海外の権威あるメディアや企業から被リンクを獲得できると、ドメイン全体の評価が高まり、日本語コンテンツの検索順位にも良い影響が期待できます。
多言語対応やサイト速度の最適化など、海外SEOのために行うテクニカルな対応は、日本語サイトのユーザー体験向上にも直結します。ただし、適切なSEO対策を行わないとサイト全体に悪影響を及ぼす可能性もあるため、正しい手順で進めることが大切です。
海外SEOが難しい理由と注意点

このように海外SEOにはメリットが多い一方で、国内SEOとは異なる難しさがあります。
「とりあえず英語版を作ればいい」という考えで進めると、期待した成果が得られないどころか余計なコストがかかる結果になりかねません。ここでは海外SEOの主な難しさを「競争環境・言語/文化・技術・工数」の4つの観点で整理します。
競合が多く、上位化の難易度が高い
英語圏の検索市場では世界中の企業が競合になります。
特に上位に表示されているのはドメインパワーの強い大手グローバル企業や、長年SEOに投資してきた専門メディアであることが多く、新規参入では容易に太刀打ちできない状況があります。
英語圏では数百万以上の企業が同じターゲットに向けてSEO施策を行っているというスケール感を正しく認識した上で、競合分析を行い、まず勝てるキーワードから攻める戦略的な設計が必要です。
言語・文化・検索意図の違いを理解する必要がある
日本語の文章を英語に直訳しただけでは、現地ユーザーには違和感のある表現になることがほとんどです。
AIが進化しているとはいえ、機械翻訳は違和感のある文章になったり、ニュアンスが正確に伝わらないことが多く、現地のユーザーにとって低品質なコンテンツとなってしまいます。
必要なのは翻訳ではなく、ターゲット市場の文化や価値観を踏まえた「ローカライズ」です。このローカライズには現地の知識が必要なため、ネイティブのサポートなしには対応が難しい部分でもあります。
技術面の設定ミスが成果に影響しやすい
海外SEOでは、技術的な設定が非常に重要です。
Googleはサイトの読み込み速度やサーバーの所在地を検索順位に反映するため、たとえば米国市場を狙っているのに日本のサーバーを利用すると、サイトの読み込み速度が遅くなり検索順位に悪影響を及ぼす可能性があります。
また、hreflangタグの設定が誤っていると、意図しない言語・地域でインデックスされ、ターゲット市場でのランキングに悪影響が出ます。
ドメイン設計においても、汎用ドメイン(.com等)か国別ドメイン(ccTLD)かによって検索結果の表示範囲が変わります。こうした技術面の設定ミスは気づきにくいため、初期設計が特に重要です。
コストや時間がかかる
海外SEOは、国内SEOと比べて工数もコストも大きくなりやすいです。
以下の項目でそれぞれリソースが必要になります。
・多言語コンテンツの作成・翻訳費用(ネイティブによる執筆・編集・SEO最適化など:10万円~/記事)
・技術的対応(サイト構造の最適化やモニタリングなど:30~万円/月)
・被リンク獲得施策(10~万円/月)
・分析・効果測定・改善提案(20~万円/月)
これらを合計すると、本格的な海外SEO対策の初期費用は100~300万円程度、月額運用コストは30~100万円程度となることが多いです。社内対応だけでは担当者への負荷が集中しやすく、専門知識・最新トレンドへの対応・現地文化理解といった面でも限界が生じやすいため、リソースの限界を見極めた上でプロとの協力体制の検討をおすすめします。
海外SEO対策の具体的な手順(やり方)6ステップ
海外SEOを成功させるために、以下の6つのステップを順番に実践することで、効率よく成果につなげることができます。
ステップ1:現地の検索ニーズを踏まえてキーワードを選定する
まずはじめに、ターゲット市場のユーザーが実際にどのような言葉・フレーズで検索しているかを把握し、直訳ではなく現地ベースのキーワードを選びます。
日本語の直訳キーワードではなく、現地ユーザーが日常的に使う表現や検索パターンを調査することが不可欠です。
キーワードは主に以下の4種類に分類して調査を進めると効果的です。
| 種類 | 特徴 | 活用例 |
| メインキーワード | 業界・サービスを代表する主要KW。競争が激しいが基盤となる | 「Japanese food」「sushi restaurant」 |
| ロングテールキーワード | 具体的で長い語句。競争が少なく購買意図が明確なユーザーにリーチ | 「best family-friendly sushi places with private rooms」 |
| 疑問形キーワード | 「How to」「What is」で始まる検索クエリ。情報収集ユーザーへのアプローチに有効 | 「How to eat sushi properly」 |
| 地域特化キーワード | 特定地域に関連したKW。地域ターゲティングに効果的 | 「Japanese restaurants in Chicago」 |
GoogleキーワードプランナーやUbersuggestなどのツールをターゲット国の言語・地域設定で活用し、実際のボリューム感と競合難易度を把握した上でキーワードを選定しましょう。
また、現地の人に直接相談し、ローカルユーザーが実際に使用する検索フレーズや感覚を取り入れることも非常に有効です。
ステップ2:多地域・多言語に対応できるサイト環境を整える
次に、ターゲット市場のユーザーと検索エンジンの両方にとって正しく機能するサイト環境を構築します。
多地域・多言語対応の設計が適切に行われていなければ、どれだけ良いコンテンツを作っても検索エンジンに正しく評価されません。
まずターゲットとする国や地域ごとに専用のページを作成し、各地域に最適化されたコンテンツを提供することで、現地ユーザーにリーチしやすくなります。
あわせて、ターゲット国に近い場所にサーバーを設置するか、CDN(コンテンツデリバリーネットワーク)を導入することが重要です。
CDNとは、複数のサーバーを世界中に分散配置し、ユーザーの所在地に最も近いサーバーからWebコンテンツを配信する仕組みです。CloudflareやAmazon CloudFrontなどの主要CDNサービスを活用することで、北米ユーザーへのコンテンツ配信速度を大幅に改善でき、SEO評価とユーザー体験の両方に好影響をもたらします。
ステップ3:言語・地域ごとにURLを設計する
次に、各言語・地域向けのコンテンツを検索エンジンに正しく認識させます。
言語・地域ごとにURLを分けて設計する主な方法として、以下の3種類があります。
| 方式 | 例 | 特徴 |
| ccTLD(国別ドメイン) | example.co.uk / example.de | 地域への関連性が最も強い。管理コストが高い |
| サブドメイン | uk.example.com / de.example.com | 独立したサイトとして管理しやすい |
| サブディレクトリ | example.com/en/ / example.com/fr/ | メインドメインのSEO評価を共有できる。管理コストが低い |
多くの場合はサブディレクトリ方式がメインドメインのSEO評価を活かせるためコストパフォーマンスが高いとされています。たとえば英語版は「example.com/en/」、フランス語版は「example.com/fr/」とすることでユーザーにも分かりやすい構造になります。
さらに、hreflangタグの設定が非常に重要です。hreflangタグとは、ウェブサイトのコードに追加する特別な指示文で、例えば「hreflang=”en”」と指定することで、検索エンジンに「このページはどの言語・どの国向けのコンテンツなのか」を正確に伝えるためのものです。
ステップ4:検索エンジンに地域ターゲットを正しく伝える

次に、検索エンジンに対して「このサイト(ページ)はどの国・地域のユーザー向けか」を明確に伝え、ジオターゲティングを設定します。
SEOにおけるジオターゲティングでは、対象地域を正しく伝えるために、コンテンツ・技術設定・サーチコンソール設定の3つをセットで対応する必要があります。コンテンツで対象国を明示する:ページ内に国名(例:Canada、USAなど)を記載し、通貨(CAD・USD)や現地の事例・住所などを入れることで「どの国向けのページか」を明確にする
- hreflangタグを設定する:言語・地域ごとにページを紐づけるコード(例:en-ca、en-us)をHTMLに設定し、Googleに正しい対象地域を伝える
- 国別URL構造を設計する:「example.com/ca/」や「example.ca」など、国ごとにURLを分けることでターゲット地域を明確にする
- Googleサーチコンソールでターゲット国を指定する:.comドメインの場合、「国際ターゲティング設定」から対象国を選択し、その国の検索結果に表示されやすくする
どれかひとつだけでは不十分で、全てをセットで対応することではじめてジオターゲティングが正しく機能します。
ステップ5:現地のトレンドと文化に合わせてコンテンツを作る
次に、翻訳ではなくローカライズによって、現地ユーザーに本当に刺さるコンテンツを作ります。
現地の文化・季節的なイベント・消費者の関心事などを深く理解し、それに基づいたコンテンツを提供することが求められます。
まず現地のトレンドを把握するためには、現地のニュースやソーシャルメディアを常にチェックすることが重要です。
特に北米市場向けのコンテンツでは、データや統計を使った具体的な根拠の提示や、「〇〇 vs △△」のような比較情報・選択肢を提示することが効果的です。
ステップ6:ネイティブ視点で表現を最終調整する
最後に、完成したコンテンツをネイティブスピーカーの視点でチェックし、自然な表現に整えます。
現地の言語に精通しているネイティブライターは、微妙なニュアンスや文化的な背景を理解しているため、ターゲットユーザーにより共感される表現にすることができます。
文法や単語の意味が正しくても、ネイティブが実際に使う言い回しでなければ読み手に違和感を与えます。フリーランスのネイティブライターや、専門会社に依頼することで最終的なコンテンツの品質を担保しましょう。
海外SEOで一歩先をいくコツ
海外SEOは基本施策を実施するだけでも一定の成果は見込めますが、実際には多くの企業が同様の対策に取り組んでいます。だからこそ、成果を伸ばすには“もう一歩踏み込んだ施策”に取り組むことが重要です。
ここでは、競合と差がつきやすい、海外市場で成果を最大化するためのポイントをプロの視点から解説します。
現地の人に刺さるコンテンツ制作
現地のユーザーにとって魅力的なコンテンツは、単に英語を使用しているだけでなく、現地の文化やニーズを深く理解していることが求められます。
たとえばアメリカの消費者が求めるトピックや表現、カナダのユーザーが関心を持つ社会問題など、地域特有の要素を反映したコンテンツを作成する必要があります。このハードルはAIが進化している現代でも難しい部分といえます。独自の調査データや事例、現地専門家へのインタビューを取り入れることで、AIや他サイトでは代替できない一次情報を含んだコンテンツが作れます。
現地の企業・メディアからの被リンクを獲得する
現地の企業やメディアからの被リンクは、SEO効果を高めるために非常に効果的です。
被リンクを獲得することにより、検索エンジンのクローラーがサイトを早期にインデックスしやすくなり、検索順位の向上にもつながります。
- ゲスト投稿(寄稿記事)の活用:現地の業界ブログや専門メディアに記事を寄稿し、自サイトへのリンクを獲得する
- SNSを通じたコンテンツ拡散:LinkedIn・Reddit・Quoraなどで業界関係者とつながり、コンテンツをシェアしてもらう
- PR活動との連携:プレスリリース配信や業界ニュースを現地メディアに配信し、報道リンクを獲得する
- 業界ディレクトリへの登録・リソースページへの掲載依頼
- 高品質なコンテンツ作成による自然なリンク獲得
なお、低品質なリンクやスパムリンク・被リンクの売買にはくれぐれも注意が必要です。Googleはリンク売買や人為的なリンク操作を厳しく禁止しており、検出された場合は厳しいペナルティが課されます
独自性=最新の情報であることを理解する
独自性を持ったコンテンツを提供するためには、最新の一次情報を確保することが必要です。
現地の情報は少し遅れて国外に届くため、日本に英語を話せるネイティブがいたとしても、日本から海外の記事を書くときは注意が必要です。
現地のニュースを常にチェックし最新情報を取り入れること、または現地に詳しい会社と連携することが効果的です。
マーケティングの視点を持って取り組む
SEO対策はマーケティングのひとつの手段です。
マーケティングの視点からターゲット市場のニーズや競合状況を分析し、ターゲットユーザーのペルソナを明確にした上で戦略を立てることが成果につながります。
海外SEOを始めたあとは定期的な効果測定と施策の見直しも重要です。自社で全てを網羅することは難しいため、現地に詳しく、マーケティングやSEOに詳しい会社に依頼することが、費用対効果高く結果を得られる手段といえます。
海外SEO対策に役立つおすすめツール5選
海外SEOを効率的に進めるために、適切なツールを活用しましょう。ここでは現地のキーワード調査から競合分析・トレンド把握まで役立つ5つのツールを紹介します。
ツール1. Googleキーワードプランナー(キーワードリサーチ)
Googleキーワードプランナーは、Google広告アカウントがあれば無料で使える公式ツールです。
ターゲット国や言語を指定して検索ボリュームや競合度を確認できるため、海外キーワードの初期調査に最適です。
地域・言語別の検索ボリュームを確認できるため、同じ英語でも米国と英国でのボリュームの違いを把握することができます。コストをかけずに始められる点が、海外SEO初期段階のツールとして取り入れやすい理由のひとつです。
ツール2. Ubersuggest(キーワード・競合調査)
Ubersuggestは、キーワードの検索ボリューム・難易度・クリック単価に加えて、競合サイトのオーガニックキーワードやランキングページも確認できるツールです。
無料プランでも一定の機能が使え、日本語UIにも対応しているため、海外SEOに慣れていない方でも比較的使いやすいのが特徴です。競合が上位表示しているページの構成やキーワードを参考にするリバースエンジニアリングの用途でも広く活用されています。
ツール3. Ahrefs・SEMrush(総合SEO・被リンク分析)
AhrefsとSEMrushは、世界的に広く使われているSEO専門ツールです。
キーワード調査・競合分析・被リンク分析・サイト監査まで、SEOに必要な機能をほぼすべて網羅しています。月額100ドル以上の有料ツールですが、本格的に海外SEOに取り組む企業には必須といえます。
Ahrefsは被リンク分析・競合サイト分析が特に強みで、SEMrushは広告分析やSNSのトラッキングも一括管理できるオールインワンツールとして活用できます。
ツール4. SimilarWeb(競合サイトのトラフィック分析)
SimilarWebは、競合サイトのトラフィック量・流入元・ユーザー属性などを可視化できるツールです。
「競合サイトがどの国からどのくらいの流入を得ているか」「どのチャネル(検索・SNS・直接流入など)が強いか」を把握できるため、海外市場での競合ポジションを理解するのに役立ちます。無料版でも基本的な情報は確認できます。
ツール5. Google Trends(現地の検索トレンド把握)
Google Trendsは、特定のキーワードの検索トレンドを時系列で確認できる無料ツールです。
地域別・期間別のフィルタリングができるため、「このキーワードがターゲット国でいつ・どの程度検索されているか」を把握することができます。
季節性のあるキーワードのタイミングを見極めたり、急上昇しているトレンドキーワードをいち早く発見したりするのに最適です。コンテンツ計画の立案時に定期的にチェックする習慣をつけることをおすすめします。
海外SEOに関するよくある質問(FAQ)
Q. 海外SEOにかかる期間の目安はどのくらいですか?
一般的に、成果が出始めるまで6~12ヶ月程度を見込むことが多いです。
競合環境・ドメインの強さ・コンテンツの質によって大きく異なりますが、国内SEO以上に長期戦を前提とした計画が必要です。
Q. 英語以外の言語でも海外SEO対策は必要ですか?
はい、ターゲット市場の言語に合わせた対応が必要です。
たとえばドイツ市場ならドイツ語、スペイン市場ならスペイン語でのコンテンツ作成とキーワード調査が求められます。英語コンテンツだけでは非英語圏のユーザーへのリーチは限定的です。
Q. 翻訳したページを増やすだけでも海外SEOは進められますか?
直訳ページを増やすだけでは効果は限定的で、かえってサイト全体の評価を下げるリスクがあります。
大切なのは翻訳ではなく「ローカライズ」です。現地ユーザーの検索意図・文化・言い回しに合わせてコンテンツを設計することが、海外SEOの基本姿勢です。
Q. 国によってSEO対策の内容は変わりますか?
Googleの基本的な評価軸は共通していますが、言語・文化・法規制・検索エンジンのシェアは国ごとに異なります。
たとえばEU圏ではGDPRへの対応が必要で、中国市場ではGoogleではなくBaiduへの最適化が求められます。ターゲット国ごとに設計を分けることが重要です。
Q. 海外SEOの最新情報はどこで収集できますか?
Google公式の「Google Search Central Blog」のほか、Search Engine JournalやMoz Blogなどの英語メディアが信頼性の高い情報源です。
英語が苦手な方は、これらを日本語で解説している国内の海外SEO専門ブログを定期的にチェックするのが有効です。
まとめ:現地のトレンド・文化を理解した海外SEO対策が重要
海外市場に進出するための海外SEO対策では、現地の検索エンジンやユーザーの行動を理解し、検索意図・文化・技術面を踏まえた戦略が必要です。特に、現地のトレンドや文化に合わせたコンテンツ作成や、現地企業・メディアからの被リンク獲得は効果的な手法です。
しかし、多言語対応や現地のSEO専門家の活用、技術的な最適化など、多岐にわたるタスクをすべて自社で完結させるのは時間的にもコスト的にも負担が大きいでしょう。
北米にも支店があるシェイプウィンは、海外市場を熟知した専門チームがこれまで200社以上の日本企業・グローバル企業のPR支援を行い、企業のニーズに応じた包括的なサポートを提供してきました。SEOのみならず、広範囲にわたるPR・マーケティング戦略の支援を行っていますので、まずは無料相談からお気軽にご相談ください。
