広報の仕事とは?仕事内容・必要スキル・向いている人・なり方を解説

広報 仕事

企業の認知拡大やブランドイメージの向上に欠かせない「広報」。しかし、実際には「SNSを更新する仕事?」「広告との違いは?」など、仕事内容を具体的にイメージできていない人も多いのではないでしょうか。

広報はただ単に情報発信をするのではなく、企業と社会の良好な関係を築く仕事です。メディア対応やプレスリリース配信だけでなく、社内外のコミュニケーション設計、危機管理、ブランド価値の向上まで幅広い役割を担っています。

この記事では、広報の仕事内容や役割、必要なスキル、向いている人の特徴、未経験から広報を目指す方法まで詳しく解説します。

広報とは?目的や他職種との違い

広報の目的_インフォグラッフィック

広報(PR:Public Relations)とは、企業や組織が社会との良好な関係を築くために行う活動です。単なる宣伝ではなく、企業の考え方や価値を正しく伝え、信頼関係を構築することが大きな目的です。

企業活動が複雑化し、SNSによって情報が瞬時に拡散される時代において、広報の重要性はますます高まっています。

まずは、広報の役割や他職種との違いを整理していきましょう。

広報の役割と目的

広報の役割は、企業と社会をつなぐ「コミュニケーションハブ」になることです。社外へ情報を発信するだけではなく、社会からの反応を受け取り、企業活動へ反映する役割も担っています。

具体的には、以下のような目的があります。

・企業やブランドの認知拡大
・社会や顧客との信頼関係構築
・メディアとの関係構築(メディアリレーションズ)
・自社のブランド価値向上
・社内外の情報共有と組織活性化
・危機発生時の情報整理と信頼回復

たとえば、新商品を発売する際、広報の仕事は単に情報を発信するだけではありません。メディアにどのような切り口ならニュースとして取り上げてもらえるかを考え、企業の想いや背景を整理し、社会との接点を設計するところまでの全てが広報の役割です。

広報は企業の「顔」でありながら、裏側で企業価値を支える「黒子」でもあるのです。

広報とPRの違い

広報とPRは同じ意味で使われることもありますが、厳密には少しニュアンスが異なります。

「PR」は「Public Relations」の略で、企業と社会との良好な関係づくり全体を指します。一方、「広報」は、PR活動を実際に実行する部門や職種自体を指すことが一般的です。

つまり、「PR」が考え方や概念であるのに対し、「広報」はより実務に近いイメージです。日本では広報=PRとして認識されていることも多く、実務上はほぼ同義で使われることも少なくありません。

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広報とマーケティング・広告との違い

広報と混同されやすいのが、マーケティングや広告です。

それぞれの違いを簡単に整理すると、以下のようになります。

項目主な目的主な手法
広報信頼構築・認知向上メディア掲載、情報発信
マーケティング売上拡大市場分析、販促施策
広告商品・サービス訴求広告出稿

マーケティングは「商品やサービスを売る仕組みをつくること」が目的です。
市場調査や広告運用、SNSキャンペーン、SEO施策などを通じて、見込み顧客を獲得し、売上につなげていきます。比較的、短〜中期で成果を求める施策が多い点も特徴です。

また、広告は費用を支払い、メディア枠を購入して情報を届ける手法です。配信タイミングや内容を自社でコントロールしやすい反面、「宣伝」として受け取られやすい側面があります。

それに対して広報は、企業の「信頼構築」と「良好な関係づくり」を目的とし、メディア掲載や第三者による情報発信を通じて認知を広げるため、“売り込み感”が少なく、企業への信頼形成につながりやすい特徴があります。

ただし、現在は広報・マーケティング・広告を完全に切り分けることは難しくなっています。たとえば、SNS運用やオウンドメディアは、広報・マーケティング双方の役割を持つケースもあります。

そのため、それぞれを分断して考えるのではなく、目的に応じて連携させることが重要になっています。

広報とIR(インベスター・リレーションズ)の違い

IR(Investor Relations)は、株主や投資家に対して経営情報や財務情報を発信する活動です。

広報が一般消費者やメディアを対象に認知拡大やブランド価値向上を目的とするのに対し、IRは投資判断に必要な情報提供を行う点が大きな違いです。

たとえば、決算説明会や株主総会対応、投資家向け資料の作成などはIRの業務にあたります。企業によっては広報とIRが連携するケースも多く、特に上場企業では両者の役割が重要になります。

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広報の仕事内容

広報の仕事は、単にプレスリリースを出すだけではありません。メディア対応、SNS運用、社内コミュニケーション、危機管理など、企業と社会をつなぐ幅広い業務を担当します。

ここでは、代表的な広報業務を具体的に紹介します。

社外広報の仕事内容_インフォグラッフィック

プレスリリースの作成・配信

プレスリリースは、企業の最新情報をメディア向けに発信するための文書です。
新商品・サービスの発表、イベント開催、調査結果、企業の取り組みなどをニュース形式で整理し、新聞社やWebメディア、テレビ局などへ配信します。

重要なのは、「企業が伝えたいこと」だけではなく、「社会にとってニュース性があるか」を意識することです。

単なる宣伝文ではなく、メディア視点で情報を整理することで、掲載される可能性が高まります。

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取材など報道関係者への対応

広報は、記者や編集者など報道関係者との窓口も担当します。問い合わせ対応、取材日程の調整、コメント確認、資料提供などを行いながら、メディアとの信頼関係を構築していきます。

こうした「メディアリレーションズ」は広報の重要な役割の一つです。

日頃から記者との関係を築いておくことで、企業情報を取り上げてもらいやすくなったり、トラブル発生時にも柔軟な情報発信がしやすくなったりします。

イベントの企画・運営

広報は、記者発表会やPRイベントの企画・運営も担当します。
新商品発表会、展示会、メディア向け説明会、SNSキャンペーンイベントなどを通じて、企業やブランドへの関心を高めます。

イベントでは、ターゲット設定・会場選定・メディア招致・当日の進行管理・SNS拡散設計など、多くの業務が発生します。
単にイベントを開催するだけではなく、「どうすれば話題になるか」を考える企画力が求められます。

SNSやWebサイトでの発信

近年の広報では、SNSやオウンドメディア運用の重要性が高まっています。Instagram、X、TikTok、YouTubeなどを活用し、自社の情報を直接ユーザーへ届ける企業も増えています。

SNS発信では、単なる商品紹介だけではなく、企業の考え方や社員の雰囲気、社会貢献活動などを発信することで、企業への共感形成につながります。

また、Webサイトやオウンドメディアを通じて継続的に情報発信することで、検索経由での認知拡大や信頼形成にもつながります。

社内報の作成など情報共有

社内広報の仕事内容_インフォグラッフィック

広報は社外だけではなく、社内向けコミュニケーションも重要な仕事です。

社内広報は、従業員との間で透明性のあるコミュニケーションを確立し、組織全体の一体感やモチベーションを向上させる役割を果たします。

社内報やイントラネットを活用し、会社の方針や各部署の取り組みを共有することで、組織の一体感を高め、企業のビジョンや価値観を浸透させることができます。

主な活動には、以下のようなものがあります。

・社内報の企画・編集・配信(紙・Web)
・社内イベント(表彰式、全社集会、キックオフミーティングなど)の企画運営
・経営メッセージの発信
・福利厚生や制度変更、人事異動など、社内の情報共有

危機管理・トラブル発生時の対応

広報は、企業の危機管理においても重要な役割を担います。

たとえば、SNSの炎上や製品トラブル、不祥事、誤情報の拡散などが発生した際、広報は事実確認や情報整理を行い、適切な発表を行います。対応が遅れたり、説明が不十分だったりすると、企業イメージに大きなダメージを与える可能性があります。

そのため広報には、迅速かつ冷静に情報を整理し、社内外と連携する力が求められます。

広報担当者の1日のスケジュール

広報の1日のスケジュール_インフォグラッフィック

広報担当者の1日のスケジュール

広報の仕事は、日によって大きく内容が変わります。以下は一般的な1日の例です。

7:30〜8:30:出社、掲載チェックと情報共有
朝一番で新聞、テレビ、WEB、SNSの掲載情報をチェックし、掲載内容が正しいかどうかを、掲載されているグループ会社や部門の担当者に事実確認を行います。その後、掲載内容と取材経緯を含めて経営陣に掲載情報を共有します。

8:30〜9:00:朝礼準備と社内情報の収集
朝礼で全社員に共有する自社の掲載情報の要約を作成し、各社から共有があった社内イベントの情報などを一緒にまとめて、朝一番の社内情報としてメールを配信します。

9:00〜9:10:全体朝礼
全社員が参加する朝礼にて、先ほど配信した社内情報を読み上げてメディア掲載の情報を社員に共有します。また、朝礼では各部署間との情報共有の場でもあるので、各部署からのお知らせはPRネタを探すために積極的にキャッチアップします。

9:10〜11:00:掲載情報・競合他社やトレンドの社内共有
社内の掲載情報だけではなく、競合の最新動向などのクリッピング、社内イベントの情報、経営層からのメッセージ、新たなニュースリリースなどの情報を、一つのメールにまとめて全社に配信します。

また、自社の事業に関連した他社の取り組みや調査データなどを選定して、各グループ会社の広報担当者や役員に共有します。社内から情報を集められないと、広報活動はできません。常に有益な最新情報をいち早く社内関係者に共有することで、「広報からは有益な情報を得られる、自分たちの事業に協力的」という認識を作り、社内の関係者との関係性を築きます。

11:00〜12:00:オウンドメディア・社内報掲載に向けた社員インタビュー
オウンドメディアや社内報に掲載する記事のインタビューを行います。採用責任者と事前に採用計画の打ち合わせ、社員の人選を行い、社員の仕事への思いや成功体験、日々の業務内容をヒアリングし、記事にします。

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12:00〜13:00:記者との情報交換ランチ
メディアリレーションズの一環として、ランチなどの時間に記者との情報交換のアポを取ります。記者が最近どのような情報を求めているのかをキャッチアップしたり、自社の最新情報や業界トピックを共有して、記者との信頼関係を築きます。

13:00〜14:00:広報戦略ミーティング
経営陣やマーケティングチームと、今後の経営戦略やプロジェクトの進捗について話し合います。これらの情報から、広報戦略をどのように立てていくのか、具体的なPR施策のアイデア出しや優先順位の整理も行います。

14:00〜15:00:プレスリリース作成
打ち合わせがないタイミングで、プレスリリースを作成します。事前の打ち合わせから得た情報をもとに、ニュースバリューがどこにるのかを意識しプレスリリースを作成。その後、広報部門責任者、現場担当者、役員の全てのレビューを経て、配信の準備を進めます。

15:00〜16:00:SNS運用と分析
ソーシャルメディアの公式アカウントのに関するミーティングを行います。FacebookやInstagramといったSNSの投稿のコンテンツ企画やスケジュール管理をし、配信コンテンツを設定します。また現状のインプレッション数やエンゲージメント率を確認し、効果測定を行います。

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16:00〜17:00:メディアリレーションズ
記者が取材から帰ってくる夕方の時間帯に、電話やメールを通じて記者への取材依頼や情報提供などを行います。ここで注意なのが、テレビ局はこの時間帯に夕方の番組の準備などに忙しいため、連絡はつきづらいです。忙しい時間帯に売り込みの電話をすると良い印象は残らないので、必ず連絡先の番組のスケジュールなどは確認した上でコンタクトをとりましょう。

17:00〜18:00:翌日の準備とタスク整理
当日の夕刊が発行されているので、朝と同様に掲載モニタリングを行います。この時点で記事が出ている場合、翌日の朝刊に載る可能性も高いので、掲載内容が適切かどうか等、入念にチェックします。また、今では電子版でのウェブ記事が先行して載ることがほとんどなので、お昼の時点で記事が掲載されていた場合は、当日の夕刊もしくは翌日の朝刊に載る可能性があると見てモニタリングをしましょう。その後、その日の業務を振り返り、翌日以降のPRタスクを管理します。

広報の仕事のやりがいと大変なこと

広報は、自社の魅力を社会へ伝え、企業価値を高めていくやりがいの大きい仕事です。

一方で、成果が見えにくいことや、社内外の調整が多いことなど、広報ならではの難しさもあります。華やかなイメージだけではない、実際の広報のリアルを見ていきましょう。

広報担当者のやりがい

広報の大きなやりがいは、自分の仕事が企業の信頼やブランド形成につながることです。

たとえば、自分が企画した情報がメディアに掲載されたり、SNSで話題になったりすると、大きな達成感があります。メディアに掲載されることで、担当部署へポジティブな影響を与えることができます。広報部では直接的に収益を得ることはできませんが、メディア掲載などの活動を通じて、間接的に会社を大きくサポートすることができます。

常に社内外の多くの人と関わりながら、企業の価値や魅力を社会へ届けていく仕事だからこそ、やりがいを感じる人も多いでしょう。

広報の仕事はつらい?大変なポイント

広報はやりがいのある仕事ですが、決してキラキラした楽な仕事ではありません。特に大変なのが、社内外とのコミュニケーション活動です。経営層と現場との意見や意向に食い違いがあったりすることは多々ありますが、常にコミュニケーションを取りながら会社にとってベストな情報の出し方を模索する必要があります。

また、メディアアプローチは営業と同じように草の根活動で、普段のメディアとのコミュニケーション活動や、企画の売り込み、電話での説明などを地道に行う必要があります。

そのほかの広報の苦労ポイントは、以下のような点があります。

・売上のように直接的な数値で効果を測りにくく、評価基準が曖昧になりやすい傾向がある。
・社内は「もっと宣伝したい」と考える一方、メディア側は「ニュース性」や「社会性」を求めるため、板挟みになり調整が難しい。
・炎上やトラブル、誤情報の拡散などが起きた際には、突発的な対応が求められる。
・世の中の動きやSNSトレンド、社会情勢を日常的に把握しておく必要がある。
・「どの発信が最適か」「どう伝えるべきか」に明確な答えがなく、試行錯誤が求められる。
・記者のスピード感に合わせて、常に即レスが求められる

それでも、企業の信頼形成に関われる点や、多くの人と関わって自社の価値を発信できることに魅力を感じ、広報を続ける人は多くいます。

広報に必要な5つのスキル

スキル

広報は「話すのが上手い人向けの仕事」というイメージを持たれがちですが、実際にはそれだけではありません。
社内外の調整、情報整理、文章作成、危機対応など、求められるスキルは多岐にわたります。

ただし、最初からすべてを完璧にできる必要はなく、実務を通じて身につくものも多い仕事です。

ここでは、広報担当者に特に求められる代表的なスキルを紹介します。

①コミュニケーション力

広報は、社内外の多くの人と関わる仕事です。メディア関係者だけでなく、経営層、営業、人事、開発など、さまざまな部署と連携しながら業務を進める必要があります。

そのため、一方的に話す力ではなく、相手の意図を汲み取る力や調整する力が重要になります。

広報は「企業と社会の橋渡し」であり「社内のハブ」のため、相手視点でコミュニケーションを取れる人ほど活躍できるでしょう。

②情報収集能力/分析力

広報担当者は、常に社内外の動向を把握し、必要な情報を迅速に収集する必要があります。

そのため、業界の最新トレンドや競合の動向、顧客のニーズなどを収集・分析し、それをもとに適切な広報戦略を立てる能力が求められます。さらに、リスクマネジメントの観点から、潜在的な課題や危機の兆候を早期に察知する力も重要です。

広報は情報を扱う仕事だからこそ、情報感度の高さが強みになります。

③文章作成力・言語化の力

広報では、プレスリリース、SNS投稿、取材資料、社内報など、文章を書く機会が多くあります。

ただし、単に文章が上手いだけでは十分ではありません。
重要なのは、自社の魅力や複雑な事業内容を、メディアや消費者が興味を持つ形に変換して「言語化」する力です。

たとえば、同じサービスでも、社会的な意義やユーザーにとってのメリット、社会的意義などを整理することで、伝わり方は大きく変わるでしょう。

また、発信する情報は自社イメージや評価に直結するため、誤字脱字などの間違いも許されません。自社ブランドを理解し、一貫したメッセージに落とし込むことも重要です。

広報は、「何を伝えるか」だけでなく、「どう伝えれば相手に届くか」を考える仕事でもあるのです。

AI時代の文章作成術については、こちらの記事をご参照ください。
AI記事作成のおすすめツールとプロンプトのコツをわかりやすく解説

④企画力・プレゼンテーションスキル

広報では、自ら話題を生み出す企画力も重要です。

単に情報を発信するだけでは、メディアやSNSで注目されにくくなっています。
そのため、メディア向けイベント、キャンペーン企画、調査リリース、コラボ施策など、話題化を前提とした企画設計が求められます。

また、企画内容を社内へ説明したり、メディアへ魅力を伝えたりする場面も多いため、プレゼンテーションスキルも必要です。

「良い企画を考える力」と「相手に伝える力」の両方が重要になります。

⑤危機管理・問題対応能力

現代の広報において欠かせないのが、危機管理能力です。

SNSの炎上、製品トラブル、不適切投稿、誤情報の拡散など、企業は常にリスクと隣り合わせです。

こうした場面で広報は、「事実確認→社内調整→公式発表→メディア対応→謝罪対応」など一連の流れを担います。

対応を誤ると企業イメージに大きな影響を与えるため、冷静かつ迅速に判断する力が求められます。
広報は「企業を守る役割」も担っているのです。

失敗しないための危機管理広報マスターガイド!危機管理の基本から応用までを解説

広報に向いている人と向いていない人

広報に向いている人_インフォグラッフィック

広報は華やかなイメージを持たれることもありますが、実際には地道な調整や継続的な情報発信が多い仕事です。
そのため、向いている人・向いていない人には一定の傾向や特徴があります。

広報に向いている人

広報に向いている人には、このような特徴があります。

・相手視点で物事を考えられる
・人とのコミュニケーションが好き
・情報収集が苦にならない
・地道な作業を継続できる
・好奇心が強い
・柔軟に対応できる

広報は「目立つ人」より、「周囲を見ながら調整できる人」のほうが活躍しやすい仕事です。

また、変化の多い仕事でもあるため、新しい情報やトレンドに興味を持てる人にも向いています。広報に向いている人の特徴は、コミュニケーションが得意で、情報開示の線引きがしっかりと理解できる点です。

以下の記事では、より詳しく広報に向いている人について解説しています。
広報・PRってどんな仕事?向いてる人は?

広報に向いていない人

一方で、以下のようなタイプは広報業務にストレスを感じやすい可能性があります。

・人との調整が苦手
・突発対応が苦痛
・情報発信に抵抗がある
・地道な作業が嫌い
・相手視点で考えるのが苦手

広報は、多くのタスクが同時進行し、突発的な対応を求められることもあります。
たとえば、メディア対応で急なインタビュー依頼が入ったり、危機管理広報で即座の対応が必要となることが日常的にあります。

また、広報には、正解が決まっていない仕事も多くあります。

そのため、「決まった業務だけを淡々と進めたい」というタイプよりも、状況に応じて柔軟に動ける人のほうが適性があるでしょう。

未経験から広報になるには?方法や有利な資格を解説

広報は専門職のイメージがありますが、未経験から目指す人も少なくありません。実際には、営業、マーケティング、人事、SNS運用など、他職種の経験が活かされる場面も多く、異業種から広報へ転職するケースもあります。

ここでは、広報を目指す代表的なルートや、役立つ資格を紹介します。

広報になるための一般的なルート

未経験から広報を目指す場合、代表的なルートとしては以下があります。

・社内で広報部への異動希望を出す
・PR会社や広報アシスタントへ転職する
・営業やマーケティング経験を活かして未経験枠で挑戦する

特に営業経験は、顧客理解・提案力・コミュニケーション力などを活かしやすく、評価されることがあります。

また、最近ではSNS運用経験やライティング経験を評価する企業も増えています。
まずは「発信経験を積む」ことが、広報への第一歩になるケースも多いでしょう。

広報の仕事に役立つ・持っておくと有利な資格

広報には必須資格はありません。

ただし、知識の証明や体系的な学習という意味では、以下の資格が役立つ場合があります。

資格名概要
PRプランナー資格認定制度広報・PRの基礎知識や実務理解を証明できる代表的資格
IRプランナーIR・投資家向け広報に関する知識を学べる資格
商品プランナー商品企画やマーケティング視点を学べる資格

資格だけで採用が決まるわけではありませんが、未経験者にとっては「広報への関心」や「学習意欲」を示す材料になりやすいでしょう。

広報になるには?あった方がいい資格や経験、平均年収なども解説

広報の給料・年収の目安

広報職の年収は、企業規模や業界、経験年数によって大きく異なります。

一般的には、広報職の平均年収は400万円〜600万円前後が一つの目安とされており、求人ボックスの調査によると、正社員の平均年収は456万円です。

広報の仕事とは?仕事内容・必要スキル・向いている人・なり方を解説
求人ボックスの調査より

一方で、上場企業や外資系企業、マネージャークラスなどでは、800万円以上になるケースもあります。

また、広報は経験によって担当領域が広がりやすく、コーポレート広報・IR広報・ブランド広報などキャリアアップすることで、年収アップにつながる傾向があります。

広報の仕事に関するよくある質問

広報の仕事は、仕事内容だけでなく、「未経験でもなれるのか」「年収はどれくらいか」など、キャリア面や働き方に関する疑問を持つ人も多い職種です。

ここでは、広報を目指している人や、仕事内容について詳しく知りたい人からよくある質問に対して、簡潔に回答します。

広報は何をする仕事ですか?

広報は、社外・社内に対して自社の情報を発信し、ステークホルダーと良好な関係を築く仕事です。

プレスリリース配信、SNS運用、メディア対応、社内報作成、危機管理対応など、業務内容は多岐にわたります。

広報の年収はいくらですか?

一般的な広報職の年収は400万円〜600万円程度が目安です。

ただし、企業規模や経験、専門性によって差があり、マネージャークラスや上場企業ではさらに高年収になるケースもあります。

広報は未経験でも目指せますか?

広報は未経験からでも目指せます。

営業、マーケティング、人事、SNS運用、ライティングなどの経験は広報業務にも活かしやすく、自社理解や情報発信経験が強みになることもあります。

広報に有利な資格はありますか?

代表的な資格としては、「PRプランナー資格認定制度」などがあります。

資格は必須ではありませんが、広報・PRの体系的な知識を学んでいる証明として役立つ場合があります。

広報の仕事はつらいですか?

広報は、成果が見えにくいことや、社内外の板挟みになりやすい点、トラブル時に迅速な対応が求められることなど、大変な部分も多い仕事です。

一方で、企業の信頼形成やブランド価値向上に関われるため、大きなやりがいを感じる人も多い仕事です。

まとめ:広報の仕事を理解し、自社に必要な広報活動を見直そう

PRのプロ

広報は、単なる情報発信ではなく、企業と社会の信頼関係を構築する重要な仕事です。

プレスリリースやSNS運用だけでなく、メディア対応、社内コミュニケーション、危機管理まで担う領域は幅広く、企業価値を支える存在として重要性が高まっています。

また、近年はSNSやWebメディアの普及により、企業自身が情報発信を行う時代になりました。そのため、「何を伝えるか」だけではなく、「どう信頼を築くか」がこれまで以上に重要になっています。

一方で、広報の業務は多岐にわたり、メディアの動きに合わせて急な対応が入ったりとスケジュールが予測不可能で、すべてを完璧にこなすのは容易ではありません。特に、ひとり広報や未経験からのスタートでは、業務量の多さから一部の業務が後回しになってしまうことも多いです。

シェイプウィンでは、PR・広報戦略の設計から、メディアリレーションズ、SNS運用、コンテンツ制作まで総合的に支援しています。広報活動に課題を感じている方は、ぜひお気軽にご相談ください。

この記事の著者

この記事の監修者

神村 優介

神村 優介

シェイプウィン株式会社 代表取締役。PR・SNS・SEO・GEO(Generative Engine Optimization/生成エンジン最適化)を統合したコミュニケーション戦略を専門とするPRストラテジスト。 徳山工業高等専門学校 情報電子工学科を卒業後、株式会社セガトイズにて家庭用プラネタリウム「ホームスターアクア」(年間出荷15万個)をプロデュース。2011年、24歳でシェイプウィン株式会社を設立。 創業以来、国内スタートアップから上場企業、日本市場に参入する外資系企業まで300社以上の広報・マーケティングを支援。Chatwork、スマレジをはじめとする国内テック企業のほか、サイバーセキュリティのClaroty、メッセージングSDKのSendbirdなど海外ユニコーン企業のPR戦略を担当。2020年にカナダ・バンクーバーへ北米拠点を開設し、日系企業の海外広報とクロスボーダーPRを手がける。 2020年からPRとSEOの統合を提唱。現在は生成AI検索での引用獲得を目的としたGEOと従来型PRを組み合わせたクロスチャネル戦略を、シェイプウィンの中核サービスとして展開している。 東京都の海外進出支援プログラム「X-HUB TOKYO」マーケティング・メンター(2021年〜)。米国のカンファレンス「PTC'24」パネル登壇、JAXAベンチャー・天地人主催セミナー登壇など。CNET Japan、ASCII.jp、EE Timesへの寄稿、Fortune(米国)への掲載実績を持つ。